彼女は「お腹が空いた」と言って握りこぶしほどの梅干しを食べ始めました。食べ終わると彼女は僕のベットに種を吐き出しました。僕は驚きました。なぜなら吐き出された種は1cmにも満たない大きさだったのです。僕は彼女に問いかけます。「随分と種が小さいね。果肉が沢山つく品種なの?」彼女は答えます。「いいえ、この梅が大きいのは中に空気が入ってるからよ。そう、私のようにね」そういうと彼女は自分の身体を針で刺しました。すると彼女から空気がどんどん抜けていきました。空気が抜けた彼女の身体から小さな黒い粒が出てきて言いました。
リスナー
「人間は仮の姿。これが本当の私なの」 そう、僕の彼女は小さな小さなダンゴムシだったのです。LIFE
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